片腕マシンボーイ

クレイジーアイランド 奈緒美の愛と青春と狂気の爆走ロードの片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

4.1
辻凪ちゃんバンザーイ!阪元監督バンザーイ!なんでそんなテンションあがってるん?て?…最高の映画観たからに決まってるやん!ぺろぺろ

島の権力者の息子と結婚?え?聞いてへんし、無理無理、だってデブやん、だって不細工やん、無理無理無理無理、私音楽でビッグになりたいんやもん!
そこに表れるは大阪からふらりとやってきたパンク娘、なんこの島?契約結婚とかまぢキチガイやん、一緒に大阪行こうや、こんな島からトンズラしようや、2人して音楽でビッグになろうや!って話

「ファミリー・ウォーズ」と「ハングマンズ・ノット」で今年一躍人気監督の仲間入りした阪元裕吾監督が若手監督辻凪子とタッグを組んで撮った最新作!バイオレンス描写は封印も、紛れもない阪元節で最高にぶっ飛んだ青春映画となっております!いやさか!いやさか!

序盤の島のシーンはまぢ狂っていてですね、大金島は現代日本とは思えない封建的な社会なんですわ!島から出ていくという思想は悪!都会は糞!漁師万歳!な洗脳教育を子供達に施し、死んだ親が勝手に契約した婚約を娘にある日突然押し付ける、漁業を仕切る漁連会長の命令やから育ての親も泣く泣く請けるしかない…まぢ地獄の島なんですわ!ぷんすか!

しかし、都会からやってきた自由奔放な女の子に諭され、ってか唆され、地獄の島から抜け出し自由の街大阪へと踏み込んだヒロイン
初めて自由を知り、青春を知り、恋を知り、夢に向かって走り出す!キュンキュン、そう!まぢキュンが疾走するヤツなんですわ!
あと久々に見るミナミのネオンやアメ村の賑わいにもキュン!やっぱり渋谷や下北よりミナミやアメ村よなぁ…

そして2人のヒロインを演じる女優さん達がまた素晴らしくてですね!ぺろぺろ
ナオミ役の林奈緒美とパンク娘役の中尾有伽(どっかで観たな思ってたけどこの前観た「暁闇」のヒロインやったわ)、この2人は可愛くて存在感あるし、いい演技するんや、今後要注目やで!
ちなみに劇中では林さんのが封建的な島育ちやからかちょい奥手で、中尾さんはウェーイなパンク娘やったんやが、舞台挨拶では逆に林さんはめちゃ明るい笑顔が弾けた子で、中尾さんはクールビューティーやったわ

他にも、「ファミリー・ウォーズ」のお父さんや「カメラを止めるな」のプロデューサーのおばちゃん、「ハングマンズ・ノット」のキチガイにヤンキーまで!今年の日本映画の顔が総出演ですよ!ぺろぺろ
デブのちんこも良かったな!モザイクかかってて残念やったけどさ
あ、東京来てからメッセンジャー黒田初めて見たかもしれん…

そしてMOOSIC LAB特別招待作品だけあって音楽も印象的でね!
2018年もあと1ヶ月ということで、そろそろマシンボーイ映画賞も絞っていかな、って時期なんですがね、今年の音楽映画賞は「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」と「ボヘミアン・ラプソディ」の二大映画頂上対決かな?思ってたんですが、本作の登場で三つ巴のバトルロイヤルの様相ですよな!迷う〜

とりあえず、超傑作やったんで「ファミリー・ウォーズ」「ハングマンズ・ノット」でぺろぺろなった君も、かわいこちゃんが青春する甘酸っぱくてほろ苦い作品好きな君も、ってか映画好きの君は是非観れ!

しかし、あのラストは観た人それぞれいろんなとり方出来る思うんだが?阪元監督は本作は哀しい映画と言っていたがあの後ナオミはどうなるんやろうなぁ?
マシンボーイは大阪でヒロイン2人で可愛いロック歌ってるん期待してしまうわぁ、いや、してるハズや!いやさか!いやさか!

ポンコツ映画のレビュー1番乗りは別に嬉しくないが、傑作映画のレビュー1番乗りはしてやったりでウェーイ!なるな!