せりな

クローブヒッチ・キラーのせりなのレビュー・感想・評価

クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)
3.0
チャーリー・プラマーは良いよね。
敬虔なクリスチャンの多い田舎の閉塞感がとてもリアルで、この閉塞感がスリラー要素として効いていたと思います。
10年間被害者が出ていなかった連続殺人鬼ではないかと疑いを持ち始めてから、疑っていることがバレないかドキドキさせる見せ方が上手かったです。

少しずつ謎が明らかになっていく中で、視点の転換でデティールがよりクリアになっていく所と対照的に、主人公は言葉ではハッキリと言わないので、受け手に委ねられていると感じた。
小さな世界で物語が閉じてしまうので、後味が悪いと言えば悪いんだけど保守的な田舎であるという状況を考えると仕方がないのかもしれない。
主人公のタイラーに焦点が当てられているので、あのお姉さんがどうなったのか描かれていなかったのが気になる。
あと、犯人の謎の自己正当化のセリフはとてもリアルに感じた。
せりな

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