PORK

ブラインドスポッティングのPORKのレビュー・感想・評価

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)
3.6
ブラインドスポッティング略してブラスポ

最近の人種を1ミリでも扱った作品は舞台となる場所の背景を調べないとアカンな。今回はオークランド。また映画の題材としておもしろい町だ。

主人公の黒人であるコリンは暴力事件を起こして保護観察処分中。これは黒人映画にありがちな無実の罪パターンかと思いきやそうではなく、普通に暴力振るってるところにこの映画のベタつきのなさという好感が持てる。問題なのは一緒に手を出していた白人の親友マイルズは逮捕されなかったこと。それについて波風立たないように意識していたが、見知らぬ黒人を白人警官が射殺する現場に立ち会ってしまうコリン。貧富や教養という刃も突きつけられついに、といったところ。

この映画ラップで語るところやマイルズが調子の良いお喋りであることから、セリフからの情報が多い。視覚で訴えかける形の巧さがそこまで光る映画ではないが、嫌いになる無邪気さを持っているわけではない。
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