西東京

接吻の西東京のレビュー・感想・評価

接吻(2006年製作の映画)
4.5
小池栄子は自らの行動によってトヨエツを揺さぶって変化させ、その揺れの波及がまた自分の元に返ってきて自身を変化させる化け物。波及は仲村トオルにも影響を与えるが、ラストの「接吻」は共感を拒み、孤独な2人の世界をより強固なものにする。
空は曇り、田んぼでの会話の視線の交わらなさも微妙な噛み合ってなさもカット割も全部不穏。面会時の、アクリル板を隔てているとは思えない俗っぽい恋愛映画風のセリフ。日常的な普遍性からちょっとずつズレてる。
あと冒頭の引き摺り込まれる女の子の顔が怖すぎて忘れられない。
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