接吻の作品情報・感想・評価

「接吻」に投稿された感想・評価

ヒルコ

ヒルコの感想・評価

3.9
小池栄子の開きっぱなしの瞳孔と言ったら、恐怖以外のなにものでもない。話はとても良くで来ていて、トヨエツもトオルも弱々しく控えた演技で小池栄子の狂って行く様を引き立てて行く。一家殺害という題材が題材なので注目されづらいと思うんだけど、グロイ描写はないし、あくまでサイコのみに焦点が当たってる静かな傑作なので、こういうのが好きなたくさんの人に見て欲しいです。小池栄子だからってためらわないで!
何も取り柄がなく、明るくもない、友達もいない主人公(小池栄子)が、人を殺した犯罪者に恋してしまうストーリーだ。

ロングショットでその人の人間性を表しているなどの演出がすごい。
ラストシーンは衝撃的だった。
周囲に馴染めず無感情に生きていた女・遠藤は、一家殺人事件を起こした男・坂口をニュースで見て、一気に惹かれていく。坂口の弁護士・長谷川は、そんな彼女に対する不安を抱きながらも、坂口を知りたいという遠藤に協力する。

宅間守と獄中結婚した女性から着想した、という話を読んだので、途中までは特殊な恋愛ものだろうかと思っていたが、途中から「サイコスリラーだこれ!」となっていった。
主人公の遠藤にはある程度共感できる。個人的には、坂口の兄と会った後、長谷川との会話が共感のピークだったと思う。だが、それ以降、遠藤は長谷川だけでなく、坂口ともすれ違いが生じていく。ある意味、作中で最も孤独で絶望的なのはこのキャラかもしれない。そしてこの役の小池栄子の演技が凄まじい。あまり俳優のイメージは無かったが、本作で一番狂気じみていると思う。
不満点としては、後半から結末にかけての遠藤がどうしても共感も理解もしがたいのと、豊川悦司の髪型が似合わないくらいか。
ぱなお

ぱなおの感想・評価

3.0
会ったこともないのに、一家族を皆殺しした男と獄中結婚するなんて、心情を理解するのは無理(でも実際にいるから本当に不可思議)。坂口(豊川悦司)が頭のおかしな犯人のはずだったのに、更なるおかしな女(小池栄子)が現れて、段々と豊川悦司がまともに見えてくるという…(°Д°)『八日目の蝉』も上手かったし、何かをひたすら信じちゃってるような狂信的な表情と口調が怖い怖い((((;゜Д゜)))でも、こういう役を演じきる小池栄子は凄いです。
女の心境はわからない。ただの自己満足だとは思うが、坂口がキョウコとの心のふれあいで人間性を取り戻していくのは皮肉だ。
なぜ一家惨殺したのか、なぜ「接吻」したのか。
okyk

okykの感想・評価

3.1
まぁ、好みではないけれど
小池栄子さん、仲村トオルさん、豊川悦司さん、この3人だから見てられる映画かな、と
報道陣に囲まれて笑うふたりが不気味すぎる
終わり方も衝撃だけど、少しずつズレていくふたりの様子から、彼女の行動は必然かもしれない
ふたりの気持ちは想像するしかないけど、理解はできないかなぁ
ネット

ネットの感想・評価

4.5
ある人は心理劇と呼び、ある人は活劇と呼んだ。僕はこれをメロドラマと呼ぼう。(メロドラマって心理劇の中の一つのジャンルなんだろうか?よく知らないけど)
小池栄子の視線、笑顔、あくびなど、あらゆる動作が素晴らしい。運命の人を見つけた喜びに身を浸してゆくのは、まさに恋愛映画だろう。
そして、ラストの小池栄子のセリフ。孤独がなんたるかを理解している人が書けるセリフだ。

劇伴というものに対する不信は増した。まあこれに関しては、個人の趣味の問題であって、劇伴があるからといってこの作品に対する個人的評価が下がるということはない…と途中まで思ってたが、ラストを見る限りはやっぱり劇伴という存在は良くないなぁ。
くぅー

くぅーの感想・評価

3.9
世間に無視されてると思い込み、他者との心の交流に消極的だった、いわゆる暗い女性が殺人犯に全身全霊で一途になる様が凄く・・・ストーカーを通り越して、ある意味ホラーかも。

って、あれだけクレバーで情熱的なら、考え方を変えれば、人生を楽しめるのではと思えるが。

そこはさておき、対極に居たはずの弁護士を巻き込んでの三角関係とも言える、ある愛の形を見せるラスト・・・半分は予想できたが、半分はやはり驚かざるを得なかった。

しかし、囚人絡みの作品は、『ブレス』や『ユア・マイ・サンシャイン』等の韓国作品が強力だったが、邦画にも負けず劣らずの作品が現れ、思わずニンマリ。

キャストでは、小池栄子の恐ろし過ぎる怪演が圧巻で・・・豊川悦司に仲村トオルの好サポートも霞んでしまう。
みんながみんな自分を嫌いだったら、世界はある意味牧歌的なのかもしれない。

2009年10月12日 14:56
なやら

なやらの感想・評価

3.5
石鹸の接見シーンが最高!
石鹸の匂いを嗅がせた後、板越しに重なる小池の右手と豊川の左手……。それまで画面に頻出して意識付けられてる方(小池の左手→文字書く手、豊川の右手→刺し殺した手)とは逆の手=まっさらな手同士で初めて触れ合う、っていうのがなんかめっちゃエモい〜!
その後、「立ちっぱなしで疲れた。少し眠ってもいい?」て言う所の小池の声と表情も最高なんだが何なんですかねアレは!画調もぴったり。
あと小池が少女とブランコするシーンもなんか好き。
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