接吻の作品情報・感想・評価

「接吻」に投稿された感想・評価

okyk

okykの感想・評価

3.1
まぁ、好みではないけれど
小池栄子さん、仲村トオルさん、豊川悦司さん、この3人だから見てられる映画かな、と
報道陣に囲まれて笑うふたりが不気味すぎる
終わり方も衝撃だけど、少しずつズレていくふたりの様子から、彼女の行動は必然かもしれない
ふたりの気持ちは想像するしかないけど、理解はできないかなぁ
ネット

ネットの感想・評価

4.5
ある人は心理劇と呼び、ある人は活劇と呼んだ。僕はこれをメロドラマと呼ぼう。(メロドラマって心理劇の中の一つのジャンルなんだろうか?よく知らないけど)
小池栄子の視線、笑顔、あくびなど、あらゆる動作が素晴らしい。運命の人を見つけた喜びに身を浸してゆくのは、まさに恋愛映画だろう。
そして、ラストの小池栄子のセリフ。孤独がなんたるかを理解している人が書けるセリフだ。

劇伴というものに対する不信は増した。まあこれに関しては、個人の趣味の問題であって、劇伴があるからといってこの作品に対する個人的評価が下がるということはない…と途中まで思ってたが、ラストを見る限りはやっぱり劇伴という存在は良くないなぁ。
くぅー

くぅーの感想・評価

3.9
世間に無視されてると思い込み、他者との心の交流に消極的だった、いわゆる暗い女性が殺人犯に全身全霊で一途になる様が凄く・・・ストーカーを通り越して、ある意味ホラーかも。

って、あれだけクレバーで情熱的なら、考え方を変えれば、人生を楽しめるのではと思えるが。

そこはさておき、対極に居たはずの弁護士を巻き込んでの三角関係とも言える、ある愛の形を見せるラスト・・・半分は予想できたが、半分はやはり驚かざるを得なかった。

しかし、囚人絡みの作品は、『ブレス』や『ユア・マイ・サンシャイン』等の韓国作品が強力だったが、邦画にも負けず劣らずの作品が現れ、思わずニンマリ。

キャストでは、小池栄子の恐ろし過ぎる怪演が圧巻で・・・豊川悦司に仲村トオルの好サポートも霞んでしまう。
みんながみんな自分を嫌いだったら、世界はある意味牧歌的なのかもしれない。

2009年10月12日 14:56
なやら

なやらの感想・評価

3.5
石鹸の接見シーンが最高!
石鹸の匂いを嗅がせた後、板越しに重なる小池の右手と豊川の左手……。それまで画面に頻出して意識付けられてる方(小池の左手→文字書く手、豊川の右手→刺し殺した手)とは逆の手=まっさらな手同士で初めて触れ合う、っていうのがなんかめっちゃエモい〜!
その後、「立ちっぱなしで疲れた。少し眠ってもいい?」て言う所の小池の声と表情も最高なんだが何なんですかねアレは!画調もぴったり。
あと小池が少女とブランコするシーンもなんか好き。
さとう

さとうの感想・評価

4.5
全体としては暗黒街の弾痕、しかしラングではなくシャブロル。冒頭は悪魔のいけにえの扉、ブレッソン的な感じ。電車が通ったあとに刑事が来るシーン、女が弁護士よりも男のいる方をひたすら見つめるシーン、女性が囲まれて笑うショット、堕ちていきますよと弁護士に言われて絡んだ階段を降りていくショット、ラストはシャブロル的に顔で終わる。女が左利きでグーでペンを握るあたりが細かい
その作家が撮らずにおられない題材に然るべき時の出逢った事から零れ落ちたような恐ろしさ 万田邦敏『接吻』

出逢いは残酷な悪意に満ちている。

その作品がその作家の作品系譜で最高傑作でないにしても、それを残すために映画監督になったような作品が存在します。
例えば
三隅研次『桜の代紋』
増村保造『曽根崎心中』
曽根中生『私のSEX白書 絶頂度』
阪本順治『トカレフ』
北野武『ソナチネ』のように。

共通しているのは撮らずにおられない題材に然るべき時期に出逢ったに違いない、と思える事。

こればかりは才能に欠ける者がいかなる努力をしても追い付きようのない残酷なもの。というより、才能を有するが故に訪れる残酷なもの、です。

小池栄子がある一線を踏み越える才能が開花したのはまさにこの時期に豊川悦司の存在を認めてしまった事に尽きます。

事実、彼女がその日、テレビで報道される事件を知らなければ、連行される豊川の瞳を観なければ、おそらく一生、都合のいい陰日向の女として過ごしいたはず。

仲村トオルが心配だ、と言う、文字通り、その一途さが小池栄子の才能に他なりません。

本作には観ている私たちにストレートに迫るラストシーンの背後に(真)の衝撃が隠されています。
ネタバレなど平気でする分別に欠ける私ですが本作に関してはその欲に抗い、ぐっと堪えます。
悪意に満ちた出逢いの残酷さを孤独に堪能下さい。。
この物語は吉岡守(旧姓宅間)死刑囚がモデルだそうですが、
自分は山地悠紀夫死刑囚を想像しながら観ました。
「孤独」という意味ではかなり近いような気がして。

脚本は監督の奥さんが書いたそうで、
そのせいか、獄中結婚した女性目線でストーリーが進行します。

一家3人を殺害した坂口(豊川悦司)の報道を見た、
友達もなく職場では無視され続ける孤独なOL京子(小池栄子)は、
彼の笑顔をTVで見た際「この人は私と同じ種類の人間だ」と直感し、
それからは、裁判の傍聴席に毎回通い始めたり、
弁護士を通じて、彼に差し入れしたり、手紙を送ったりする。
勤めていた会社を辞めて、
いつでも面会できるように拘置所の近くに引っ越したり、
ついには彼と結婚したり、彼中心の生活になる。

彼女いわく、
「私たちはずっと周りの人達から無視されたり、
 いいように利用され続けてきた。世間は私たちを徹底的に
 無視してきたんだから、今度は私たちが世間を無視してやるのよ」
と彼に語りかけるが、二人の気持ちが少しずつズレはじめ、という物語。

裁判を傍聴に来る京子が少しずつ前の席に座ってくるのが、
少しずつ彼の気持ちに近づくという描写だったりするのかな。
心理的な距離を物理的な距離で表しているような。

京子の報道陣に囲まれた際の彼らに浮かべるうすら笑いが狂気的。
最後の接吻シーンは「彼女の無意識の生への執着」と
自分はとらえたけど・・・どうだろう。また観たら違う解釈をするかも。
下品な想像をするもそんなことに絶対にならなくてずっと静かでよかった。子どももどこにでも現れることが可能なのがわかった。
小池栄子素晴らしい〜
あの淡々としてる感じでの記者に囲まれた時の笑顔、ラストシーン、鳥肌立ったね

小池栄子と豊川悦二と仲村トオルの3人だけでここまでの空気感が出るのが凄いし3人ともバッチリハマってた!

題の接吻が出てエンドロールになる所も好きだったけど、最後の小池栄子の接吻にはどんな意味があったのか、、、

これは見る人それぞれで感じ方が違うだろうけど助けてって意味だったのかな?

小池栄子が豊川悦二にハマる背景が少し薄かったと思うけど、小池栄子からしたらそのくらいの事でも心が動くだけの人生だったんだろうな〜

もっと理解したい
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