タイムマシン『クロノス・ジョウンター』の開発会社に勤める主人公は、ある日秘かに想いを寄せる女性を事故で失ってしまう。主人公は開発途中のクロノスを使って過去へ跳び、女性に危険を知らせようとする。しかし、クロノスにはある重大な代償があり···。
「君を救うためだったら、僕は何度でも過去に戻る」
原作小説『クロノスジョウンターの伝説』は、タイムマシン「クロノスジョウンター」を使用した人々を描いたオムニバス短編小説です。本作品は短編小説の一つ「吹原和彦の軌跡」を描いたもの。
う、うーん。原作の流れをなぞるだけで工夫がなく、予算がないのか安っぽい印象でした。
原作を読んだ時は主人公がヒロインにそこまで執着する理由が分からず、「短編作品だからなー」と納得させていました。映画化にあたって、主人公がヒロインを好きになる描写が掘り下げられてるかと思ったのですが···。相変わらず接点少なっ!何回弁当食べた場面を回想しているの!?
ある意味原作に忠実ではあるのですが···。その割に結末は原作に追加しているし···。
小説だったら想像で許容されていた部分が、映像化されたことで余計モヤモヤしました。
検証実験してから、社内発表しないの?とか。
ヒロイン物分かり悪くない?とか。
パソコン等の小道具や出演者の髪型、服装で時代の変化を描写して欲しかったです。タイムトラベル作品の醍醐味ってそういうとこな気がするのだけど···。特に序盤、主人公の同僚女性社員の髪型、話し方がイマドキで、1990年代の雰囲気が感じられなかったです。
原作小説は1作品が短く読みやすいのでお薦めです。個人的には「鈴谷樹里の軌跡」がロマンがあって好きです。
2021-84