このレビューはネタバレを含みます
恋心の初々しさ。
大切な人への一途な思い、どうにかして過去を変えて命を救いたい熱い思いが詰まった映画。
主人公の誠実そうな人柄がにじみ出る。
この方なかなか良かった。
毎日通勤時に見かける花屋の女性への恋ごころ。
その花屋の前を歩く時、彼女が姿を見せるかドキドキしながら歩く、そんな胸の鼓動さえ聞こえてくるような感情が手に取るように伝わってきた。
その彼女が、立っているだけで清潔感のある可愛らしさ、白のブラウス、ポニーテールが爽やかでいい。話すとちょっと素朴な素人っぽさが出るところも逆に好感がもてた。
タイムトラベルせざるを得ない出来事など無しにして、ずっとこの二人のラブストーリーを観ていたい気持ちさえした。
主人公は、念じるような思いで、何度も必死でタイムトラベルをする。見ていて一緒に手に汗握って応援する私。
映画は、主人公の気持ちに共感できるか、観ていて心に訴えるものがなければ、つまらなく感じると思う。
この主人公が、自分がどうなるかもわからないことを分かった上で、彼女の命を守るために何度も何度もタイムトラベルをする思いは、一直線で伝わってきた。
命は一つしかない。
一度失うと、戻ってこない。
それを、一生懸命何とかして助けてやりたいと、願う気持ちがあふれていた。
惜しいのは、他の方も書かれているように製作費をかけられなかったのだろう事。
時代ごとのセットも、自社実験場面なども、会社の中の本棚の書類などもきっとお金をかけてなんとかしたかっただろうなぁ。
制作費を『アバウトタイム…』と同じくらいかけたなら…と考えてしまった。ストーリーとしては私はこちらが好みだった。
新しい映画のはずなのにどこか古めかしさを感じてしまう映像については、ちょっとしたノスタルジーを感じて昔の『時をかける少女』を見たときのような気配もした。
何度か飛んでいるのに、なかなか彼女が逃げてくれないところは、逃げなさい逃げなさい！と画面に語りかけてしまった。想像できないくらいの未来に飛ぶ設定には飛び過ぎなんじゃないか？と、かなり驚いたが、そうきましたか？！のラストへの女の子。なかなかやるなあ、かわいいだけじゃなかったと感心。
という感じで、展開もかなり楽しんだ。
役者さん二人とても素敵だったので、もっといい映画になるんじゃないか？とはかなり思ってしまった。偉そうに私が言えることではないけれど。
思うに、私は、登場人物の一生懸命な願いや希望が込められたストーリーに、弱い傾向がある。
主人公とともに過去に遡り、彼女を助けたこと、彼女もまた一生懸命彼に会うための努力をするところ、ラストで思いが遂げられたことで、とても救われる気持ちになった。
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私の他の作品のレビューを見て紹介していただきました。ありがとうございました😊。
最近、他の方のレビューを読んで良かったと思うのは、自分の視点以外の感じ方も知ることができること。
一つの映画でも、見る人の環境や経験で感想は変わってくるものですね。どんな作品にも、作った方の思いが込められているはずだし、そのメッセージが心に響いてくるような映画は、心に残る気がします。
映画を見て、最近、多くの方が高評価なのに自分はそれほどでもなかったりモヤモヤを感じることがあります。心のもやもやを文章にするのは難しいてすが、これからも、いろんな方のレビューを参考に映画のジャンル関係なく見ていきたいと思います。（ホラー😱は今のところ、レビューを拝見するだけで見た気になって満足しております）
