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エボリューションのYU@Kのレビュー・感想・評価

エボリューション(2001年製作の映画)
4.1
隕石に付着して飛来したエイリアンを終始ゆるーいノリで退治する映画。それもそのはず、監督があの「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマン。主演は「Xファイル」のデイヴィッド・ドゥカヴニーである。
エイリアンは急速に進化し、苔から始まりキノコを生やし、蛆虫に昆虫、翼竜を経てついに霊長類にまで辿り着く。それもたったの数日の間で。脅威の進化スピードに後手後手に回る軍のお偉いさん達(この手の映画の軍は決まって役立たずだが)。
この映画の楽しみ方の1つは、そのエイリアンの進化の速さと多様さ。CGや着ぐるみ、操演など、多くの特撮技術を用いて描かれるエイリアン達の多種多様っぷりはお見事。創意工夫に満ちている。
中盤、翼竜エイリアンが巨大ショッピングモール(平たく言えば、イオン)で暴れまわるシーンの迫力も見事。軽口を叩きながら決める所でしっかり決める主人公達のお茶目っぷりも素晴らしい。
この映画の楽しみ方のもう1つは、軽いノリと馬鹿馬鹿しいテンション。終始ギャグが途切れないし歯切れが良い。状況は緊迫してるのに、主人公達はずっとジョークを言い合ってる。
最後に出てくる街を飲み込むレベルの巨大エイリアンの倒し方も、ぶっちゃけていうと下ネタ。でもそれがカラッとした笑いに昇華されてる。監督の手腕か。馬鹿笑いしながら観ていたら何時の間にか終わるという素晴らしい作品。
虫、特に幼虫の類なとが生理的に苦手な人は少し注意が必要だが、終始笑ってヒヤヒヤしながら楽しんで観られるエンターテイメント映画。
(「ゴーストバスターズ」+「メン・イン・ブラック」)÷2+「馬鹿馬鹿しさ」=「エボリューション」。
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