かなり期待して観に行っただけに残念でした…
とにかく"長い、まだ続くの？"と思ってしまった。
監督の演出見本市という印象。30分ぐらいの短編なら「この尺でこの見応えは良いなぁ」と思えるのが120分の中ではクドさに変わってしまった。
前フリがとにかく長いんだけどそのフリがバンドの演奏シーンに全く効いてこない。
主人公たちが無感情なのはわかるけど前フリをあそこまで長くするなら感情のカーブ線が欲しかった。かも。
あとこれは監督の演出法だろうけど画で語るシーンがほぼなくて全て言葉で表現してしまいすぎてこちらが考える余地が無い。せっかくセンスの良いカットが多いのに子供達が大人の考えた言葉で片付け過ぎてしまっている。すごく勿体無いと思った。
割とプロローグの時点で「これはヤバイ（悪い意味で）」と感じてしまい、短編とは手法を変えるべきだったのでは…と思った。
M-1で飛び道具的なネタで運良く勝ち進んだコンビが、決勝戦でも似たようなネタを披露してしまった悲壮感に似てる…
そうじゃねえんだよ、
それじゃ引き出しにこれしかありません！って露呈してるようなもんじゃん…
とにかく画のセンスは抜群なのと音楽も良いし１つ１つの演出法も素敵なのでやはり広告マンなんだな〜。と思ってしまった。映画を作るなら、ある程度の引き算も必要だと思うし…コアなファンを惹きつけるにしては電通力で風呂敷広げすぎてるし…すごく勿体無いなぁ。
周りの人、何も言ってくれなかったのかな。
皮肉の効いた台詞とかはすごく好みでした。
「エモいって古っ」っていうのが今の子供たちのスピード感をよく表してるな、と思った。
