ウィーアーリトルゾンビーズの作品情報・感想・評価・動画配信

「ウィーアーリトルゾンビーズ」に投稿された感想・評価

蛙大福

蛙大福の感想・評価

5.0
名言しか喋らない。もしまだ厨二病という持病が時々あなたを悩ませるのならこの映画はきっと貴方の厨二病を満足させてくれるはずです。
"そうして私たちはプールに金魚を、"の長久允監督による長編デビュー作品。

両親が死んだにも関わらず悲しむことができない4人の中学生がたまたま葬儀場で出会い、バンドを始める物語。

全編に渡って4人は達観しており、世の中はくだらない、大人は腐ってる、というメッセージが"そうして私たちはプールに金魚を、"と共通している。
彼らは純粋無垢な子どもでありながら中身は達観した大人として描かれており、長久允監督自身の何かを投影しているのかもしれない。
しかし、ラストに関しては"そうして私たちはプールに金魚を、"と真逆、と言ったら言い過ぎかもしれないけど、これはかなり意外だった。
基本的に同じ監督の作品は伝えたいことが一貫していると思ってるから、あのラストを描いたということは長久允監督の中で何かが変わったのだろうかと感じた。

"DEATH DAYS"も観てみようと思います。
この映画は見るというより「分かる」と言う感じだった。飽きたくない、飽きさせたくないという情念がすごい技術に昇華された映画で、映画というよりかは「町の超美味しいラーメン屋さん」みたいな作品。監督が持ってる引き出しを全部使うというナイフ、銃、爆弾なんでもあり。自分にもそういう気があるから「すげーわかる」という感想。子供の頃の宝箱の中身が一致しちゃったみたいな気まずさ。

「嫌われ松子の一生」や「告白」を2倍速で見せるようなこのセンスは、邦画のカテゴリーじゃなくてNetflixのドラマとかでもっと見たい。っていうか、この監督が70歳ぐらいになったときに「いかれた映画」撮って欲しい。僕にはできないから。
やま

やまの感想・評価

3.5
音楽や映像が巧すぎる。見せたい画を優先するために用意されたような物語設定。これはこれで面白い。が、個人的に気になったのは登場人物たちの内面性のおざなり感。リトルゾンビーズたちの、「極めて空虚だが反骨精神は人一倍にある」という、ステレオタイプなアナキズム的キャラクター性に対する物足りなさ。彼らにニヒリズムを徹底させるなら、そもそも徒党を組んでマン引きをしたり、ましてやバンドを組んで演奏したりするバイタリティを付与することはしない。

個人的に1番気になったのは、ゴミ収集車の事故シーンで、1度見限った人生を、女の子=母性をヒカリが強く求めることによっていとも簡単にコンティニューしてしまえたように見えることだ。偏屈を承知でツッコむと、あそこでNOを選択した人間が次の瞬間、まるで聖母マリアによって洗礼を受け生まれ変わるという一連の流れによって、元からヒカリの内面にあった「人生に対する絶望感」が矮小化するような気がしてならなかった。現実のトラウマはあんな風に軽々しく、ひょいと乗り越えられるほど甘くない。

ゲーム的リアリズムに由来するRPG風のテンポ感や8bitな質感を優先するあまり、登場人物たちの内面に肉薄するようなリアリズムを、全体的に取りこぼしている印象でした。

結局のところ自分のような人間には「リリイ・シュシュのすべて」や「田園に死す」なんかがお似合いなのかもしれない。
表現が雑多としてるけど、主題は分かりやすくて、生きることは続いてくし、続けるしかない。

生きることについて描いた映画

日本で初めて手掛けられたGUCCIのクリエイティブが度肝抜かれるほど良くて、その派生で長久監督の映画を鑑賞。

音楽を愛している監督なだけあって、
音の使い方に特化してた。効果的な生活音楽の使い方とか、劇中にかかる電子音とかエレクトロっぽい感じとか、切なくていい。

そして、カット割。定点からのカット割とか、物からの視点とか、遠方からのいきなりのドアップとか、GUCCIにも共通した表現が多かった気がする。好きだなこの監督のカット割。

広告系畑出身なだけあって、表現の引き出しが広すぎる。(日々色んな案件携わってるってのもあるのかなぁ)

本作は特に、ドット絵・白黒・画質の悪い映像・切り抜きとか、場面ごとに表現が違ってて見てて飽きなかった。(ここまで画面ごとの統一感のない映画って、広告系出身しか作れない個性だとは思う。)

葬儀場で出会った、親が亡くなった少年少女がバンドを組む話。

人が亡くなるってことをここまで、客観性を持って描かれるの珍しい気がする。

葬式ってウケる。主観で見ると気づかなかったけど、みんな少しギア外してアタオカになるよね。

親族が亡くなった時、近しい家族よりも遠い人たちの方が劇的に反応したりする感じも既視感だった。

愛されてなかったから悲しいなんて感情もない
ぼくらが感情を持つまでの物語

これは大人がやりたいようにやって、子供の主観なんて無視される物語ではない気がする。
いつだって、主観を無視されて周りだけ騒いでるような構図は大人にもあって、それが今回たまたま子供だけのように感じた。

主人公たちの人生は客観的にみると悲惨すぎて、
劇中におこるアクシデントに関して、泣いたり喚いたりしない。冷めてて、狼狽えることもなく淡々と受け流す。(客観的にみて悲惨なんてただの他者の意見だし、主観的にはふつうのことなんですよね。

それってめちゃくちゃ前向きだし、めっちゃ元気をもらえた。
子供に戻って観てみたい。
中学生の頃、リリィシュシュのすべてを観て映画にハマったことを思い出しました。

エンドロールの後の演出でドキッとさせられた。
8時だJ

8時だJの感想・評価

4.0
冷めきった子供達の目線で腐った現代社会をポップに描いたかのよう
サブカル系の色んな人出てる
mum

mumの感想・評価

5.0
劇場で!
長久允監督を知るきっかけになりました。
「デフォルトで孤独だから寂しいとか知らない」みたいな台詞好きで
実生活でたまに使います、

彼らがとにかく無敵で圧倒され涙するしかなかったです、胸いっぱい!
逮捕

逮捕の感想・評価

5.0
両親を亡くし、心を失くした4人の子どもたちが音楽を通して成長していく物語。

もう何度も鑑賞している大好きな映画。

ゾンビーズと題しているがゾンビは出てこない。
感情を失くした彼らを表す比喩。

RPGゲームのような表現やビビットな色彩がクセになり、また観たくなる。
監督の長久允さんは、神的な色彩感覚を持ってらっしゃるんだろうな。
セリフも特徴的で、クスッと笑えるものからグサッと心にくるものまで名言が氾濫している。
咀嚼音とかパスタ混ぜる時の音も、ぐっちゃぐっちゃ鳴らしてて最高だった。
視覚・聴覚・感覚でオール100点叩き出された。

出演者は有名俳優からぼく脳さん、虹の黄昏さんやCHAIなどバラエティ豊か。ものすごく豪華に感じた。
さえ

さえの感想・評価

4.3
あるあるの精度たけ〜
菊地成孔の使い方正しすぎて(菊地成孔が出演しているらしいと聞いて観た)めちゃくちゃウケた
中島セナの美しさ凄すぎてため息が出るね
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