TT3

ウィーアーリトルゾンビーズのTT3のレビュー・感想・評価

4.1
実相寺昭雄監督ウルトラセブン。それを思い出した。派手だがシンプル。

個人的に映画に求めてるのは、ハッとさせられるカット、色使い、哲学、可笑しさ、美しい言葉、キャッチーな音楽、光と影独特の映像、キャストの人間性が産む奇跡、わかりやすさ、驚き、涙。そこからの価値観の上書き。この映画は欲しいものをほぼ出してもらったと思う。

よくネタバレを嫌がる人がいるがどの映画でも私には関係ない。オチやストーリー楽しむなら小説の方が100倍感動する。そういう意味ではストーリー重視の人には合わないかも。(ストーリーもイイんだけど)

青、緑、赤、白の4人のガキんちょが語る言葉はシニカルで深い。昭和なカットはシュール。踊り出したくなる音楽、サイケな色使い。青の子役は魅力的だったなぁ。

残念を一つ言うと、奇をてらいすぎたカットばかりで神経麻痺して後半飽きてくる。美味しいものばかり食い過ぎるとぼやける。はっきりした軸の中でふざけてくれたら超名作になったかな。
TT3

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