太宰という作家を愛したのが静子で、太宰そのものを愛したのが美知子と富栄？いや、富栄はどうも太宰を少女漫画のヒーローみたいにキラキラに美化しすぎていた気もする、ということは太宰を人間として扱ってたのは美知子だったんだろうと思ったり。まぁそれは妻という「余裕」があったわけで。
どのシーンが印象的かと言われると、太宰が帰って静子がしくしく泣いてたら太宰が戻ってくるところですかね。その時の沢尻エリカの少女のような顔がほんと可愛い。
太宰の女の扱い方で凄いのは、どの女性もわりと「最後は勝った」って各々思ってるところな気がします。富栄は勿論一緒に死んだったぜって思ってるし、美知子は妻としての立場を守り切ったし（印税もたいしたものだっただろうし）、静子は芸術家として自分の作品だせたし子供も作ったし。そう思うと太宰の凄い‥と思ったり。
