友二朗

人間失格 太宰治と3人の女たちの友二朗のレビュー・感想・評価

3.6
ひっそり、命懸けで生きていて下さい
恋しい

オペラで

フフッ恋すると居場所がないのね
あーそりゃまいった

一緒に堕ちよう、静子
死ぬ気で恋、する?

大丈夫です。芸術のための恋ですから
奥様も理解して下さいます。
ん〜仕方ないねえ
もう恋しちゃったから
ほえ〜

2人で新しい芸術を産もう

藤原竜也が藤原竜也してる
坂口安吾..笑

なぁ今も地獄を見てるか?
地獄に堕ちて書いてるか?
家庭があるから堕ちられませんか?
やだね〜!女房だの子供だの
いられちゃ困るもんなんて作家は
持っちゃいけねえんだよ

あれはあれでいじらしいもんですよ

人間は堕ちる
生きてるから堕ちる
なぁ太宰、もっと堕ちろよ

きっと、何処か壊れてないと書けないんです。小説なんて。だから私は全部差し出して、あの方の中に入っていこう。それでどんな花が咲くか、見てみたい。これは新しい芸術を産む恋。

流石、色彩は見事。
どこか劇みたい。

ここで、僕を思ってた?
恋をしに来るのを待ってた

破壊思想。破壊は哀れで哀しくて、美しいものだ。一体私は何をしていたのだろう。革命に憧れたこともなかった。恋さえ知らなかった。人間は恋と革命のために生まれてきたのであるのに。

目に毒かな。
マリアは清いから、何をしてるか分かるわけない。
なるほど。

病める貝殻にのみ真珠は宿る。
傷ついた者だけが美しいものを創り出せるんだ。

行かない。書くのは明日からだ。
うわそこで戻ってくるのイケメンやな。

私、愛されない妻より、ずっと、恋される愛人でいたい。

死ぬ前に、何したい?
そりゃあ恋だねえやっぱり。
奥さんいるのに?
そう、死ぬ気で

冨栄とのコンタクト。

家庭があるのに恋をするってのは不道徳ではあるが矛盾じゃないね。むしろ真っ当だ。原始的に真っ当だ。

枝垂れ好きね監督。

水はいいねやっぱり。獰猛なくらいが。

僕もそんな風に、何も残さず消え去りたい。

ダメです。
ダメ?何が?
私...
大丈夫。君は 僕が好きだよ。

ふ〜、うまい。うま〜い。
うまい。うま〜〜い。

評判いいぞこれ。
ヴィヨンの妻が、作家の妻の鏡。
皆お前がモデルだと思ってる。
そうゆういじらしさが嫌だから書いたんでしょ?
それが皆分かんないんだよ。不思議だね〜。

書けてないんですか?
怖いんだよ

姉さんのせいで世間に顔向けもできない。
世間って誰?何処の誰のこと?
そんな顔も見えない人のことなんてどうだっていい。私は私のモノサシで生きていくの。

なんで子供なんか!
俺もできませんようにって祈ってたよ

今話し合いなんかしたら、俺ますます書けなくなるぞ?

いいからこの前の女を呼んでこい。
今日は魔法が必要なんだよ。

だって詩人でしょ?この前なんて恋と革命なんておっしゃって。
人間は恋と革命のために生まれてきた。私が書いた言葉です。

ヴィヨンの妻はいます。あんな風に尽くして尽くして愛する人、私いると思います。

結局は妻ということですか?
恋は一時。男はやりたい放題やったら愛に帰っていく。そうゆうことですか?

何故恋は悪くて愛は良いの?
そんなのよく分からない。愛なんて全然分からない。結婚したってよく分からなかった。でも、恋ならよく分かる。苦しくて、でも楽しくって。これが悪いなんて嘘。恋は1番美味しくって良いものよ。恋が悪いなら、私は悪くていい。不良でいい。だって元々、不良が好きなんだもの。

降るなあ、こりゃあきっと降る。

何?
苦しくて、先生を思うと苦しくてずっと。
困っ、たな..
私は怖くありません。
死ぬ気で、死ぬ気で恋、する?

覚悟をしなくてはならない。私は先生を敬愛する。戦闘、開始。

今生きてるのは、君のためだ。
私たちはあの世に行ってこそ結ばれる本当の夫婦。どこまでもご一緒します。私たちの死ぬ理由は、誰にも分からないんですね?

愛してる証拠だよ
愛って痛いものね

妹でもいいから、貴方の側にいたかったなあ。そしたらもっと一緒にいられたのに。

斜陽

しゅうじさん
私ばかり、幸せでごめんなさい。

斜陽の反響はえらいもんなんだぞ。
ですってね。
褒めないねえ相変わらず。

傑作とまでは思わなかった。
お前女の日記使ったな。
参考にね。あの感覚だけ欲しかった。
で引きづられた。女の書いたことと、お前の狙いが結局噛み合わなかった。
あんたも全然分かってない。
分かってるさ。あれは女を捨てる話じゃない。女が社会を捨てる話だ。な?でもその事が伝わらないのはお前の力量不足だ。
馬鹿にも分かるよう書けってか?
馬鹿が読んでも凄まじい小説書けって事だよ。
そんなんじゃ足りないさ。
そうだなあ、メスで、自分の肉を切り裂いて、ハラワタを全部引きずりだして見せていく。まるで他人を切り刻むように「自分を解剖する」そう、そんな悪魔みたいな仕事ができたら、死んだっていいねえ?それこそ傑作だ。違うか?

冨栄のぶっ飛び具合。

どう思う?
名前の感想冨栄に聞くんかーーーい

斜陽のモデル静子さんです。小説読めば流石に貴女も気づくと思ってました。たぶん先生もそうです。

分かってる。出逢うのが一歩遅かったんだ。あと2ヶ月早く出逢えてたら伊豆になんか行かなかった。本当だよ?
赤ちゃんが欲しい。欲しい、私も欲しい。
分かった..そだね。
でも、子供に貴方の字を、

違う!名前一文字だって、髪の毛一本だって、私が命懸けで大事にしてた宝だったのに!

分かった、でも嬉しいよ?
こんなに想ってくれて。あれは間違ってた。あの時言ってくれればいいのに、遅いよぉ。
伊豆には行かないで。行ったら死にます。死んでやる。
死なせない。伊豆には行かない一緒にいるよ?
誓う?
げんまん
ほんとにげんまん?

僕が良いって言うまではちゃんと生きてるんだよ。

思い切ったねぇ、来月生きていけないよ。
いいの。それでいいの。

どうするんですか?
仕事を辞める
別れるんじゃないんですか?
そんなの可哀想だろ
なんでですか恋じゃないんでしょ?

俺にどうしろって言うんだよ。皆可愛いんだよ。皆俺を求めてるんだよ。応えるしかないだろ。たかが不倫じゃないですか!恋だの革命だの言ってたかが不倫小説じゃないですか!
たかが不倫、じゃお前やってみろよ。
やりませんよ。自分のために人を踏み躙るようなこと。
お前、俺が平気でやってると思うか?
同情を買うつもりなら心の底から軽蔑します。
俺はこうゆう人間なんだよ。

書いてください!人間失格!!

酒女薬自殺、先生にしか書けない、どこまでも罪深い小説を!

お父さん?
行きますよ。お父さん、お仕事ですから。
おしごと?
そう、邪魔しちゃいけません。
あだーーーーーーーーーーー

そっから「ごめんなさい」にいく
追いかけて、妻子の歩く背中
思う気持ち、あーなるほど

ごめんね、あんなお父さん見せて
お母さん、お母さんもうダメかも
嘘、嘘大丈夫

お父さんとお母さんね、お見合いで結婚して、最初は富士山の近くに住んでたの。なーんにも持ってなかったの。お父さん色んな事があって、ボロボロで、幽霊みたいで、それでも毎日小説書いてたんだよ。お母さんね、お父さんの書く文字がキラキラキラって光って見えた。分かるの。お父さんは天才。誰よりも才能がある。もっともっともっと、凄いものが書けるんだよ。

扉の前に立つ気持ち

冬になったらもちませんよ
死なせるつもりですか

酒と結核と女、どれが最後に太宰を殺すか賭けますか

太宰文断を切る
死ぬまでにあいつらに罵詈雑言を浴びせてやる

僕は太宰さんの文学が嫌いです!やたらと死を匂わせる弱々しい文学が!

三島です。三島由紀夫。

小説家が作品で死にますと書くのは弱さですか?
死の匂いでどれだけ客の気を引いても、皆貴方がどうくたばるかにしか興味を持ちません!貴方は文学を見世物小屋の興行にしてしまった。本当に客の前で死んでみせる覚悟はあるんですか?

醜悪だこんなの。

虚しくはないんですか。
何を書いたって誰も本当には理解しない。
それが分かってて、なんのために書くんですか。

最低だ貴方は。
なんでまだ生きてられるんだ。

高良健吾すごいな

良い眺めだな。この肺のおかげで、恐るべき神になった気分だ!

行かないの?病院。
お父さんが戻ったらね。
戻らないよ。いっつもいないもん。
帰ってくるように言いました。
帰らないよ。お仕事だもん。女の人と。
帰ります。必ず帰ってきます!

嫌味なくらい見てやがる。
マリア気取りだ、流石に鼻につくねぇ。

いくらでもやりなよ。

こっちは血吐きながら書いてんだぞ!

フフッ
行き詰まったら、皆死ねばいいんです。
そんな訳には行かないだろ!子供がいるんだ!
ならどうぞ会ってあげて下さい。私は大丈夫です。青酸カリがありますから。
..........分かった、会わない。
大好き。

こんなに尽くしてなんになるんですか?
やり直せばいいじゃないですか1人になって できますよきっと。別れるべきです。
サクラさん 斜陽は好き?私は好きよやっぱり。あれは本当に道を外れた人間にしか分からない本だと思う。

お終いだ、もう全部嫌になった。

前にも、そんな生活したことあったなあ。毎日毎日窓いっぱいの富士を眺めてた。隣からはいつもお前がいる音がして。覚えてる?あの頃。

なんで分かんないんだよ!先生は逃げる!アンタから逃げて生き延びるそうゆう人だ!あんな臆病者殺したって死ぬもんか!なんにも残らないんだよアンタには。斜陽のような作品も子供も。なんにも。だってあなたにはなんにもない。ただの女だから!

やめて!先生は死ぬ!ちゃんと死ぬの!
だって私がいるから、私が絶対に先生を、ずっと一緒にいるの!私だけなの!

戻らなくていいですよ、家庭に。もう戻ろうとしなかくても。そんなの意味がないから。壊せばいいんです。そしたら、書きたいものが書けるんでしょ?いつもギリギリで踏みとどまって、死なずに帰ってくる。身体を治してここへ帰っても、尊敬はしません。貴方はもっと凄いものが書ける。壊しなさい!私達を。そして、本当の傑作を書きなさい。それが貴方のやりたい事でしょ?

他人を攻撃したってらつまらない。攻撃すべきはあの者達の神だ。

あの立派さみたいなものは、つまりあの人の自惚れに過ぎない。まるであの人達には苦悩がない。

こんなクソみたいな悪口じゃなくて、小説を書けって思ってるか?
思ってます。でもこれも先生の言葉ですから。

私はその者達の自信の強さに呆れている。彼らのその確信はどこから出ているのだろう。いわゆる、彼らの神はなんだろう。家庭である。家庭のエゴイズムである。下衆な言い方をするけれども、妻子が可愛いだけじゃねえか。

葬儀から帰って、

お仕事?
うん、お姉さんとお片づけした。

このシーンのミュート。

なんだこの虫、わっ!わっ!
このシーン、、

日の丸の完成だ。万歳でもするか。

全部壊す。雪も、あの家も、富士山も、あとはなんだ?何が残ってんだ?全部壊して書く「人間失格」

貴方しかいない。私には貴方しかいないの。

書いたら行こう、一緒に行こう。

ラスト、執筆の後ろのファンタジー
そして獰猛な水

宮沢りえ泣きうま

お前を誰よりも愛してゐました

奥様、あの、洗濯ですか?
ええ、やっっと晴れましたから

一生分の恋をしたと思っています。あの方は私が望んだものを全部くれたんです。この思い出があれば、私一生夢見るように生きていけると思います。

いや、やっぱり生きよう

生きなくていいです。
死にたいんです。一緒に、ここで今。
今死ななきゃ絶対一緒にいられなくなる。

行きましょ?
友二朗

友二朗