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人間失格 太宰治と3人の女たちのaceのレビュー・感想・評価

3.4
人間失格は高校の時に読んで2週間くらいBADが入った記憶もあり、思い出深く、非常にすきな作品。
ずっと気になってた作品だったので有給ということもあり、初日に見てきました。
感想は期待以上でもなく期待以下でもなかったので邦画を普段見ない自分的には良かったです。
ですが、人間失格を実写化したわけではなく、太宰治に焦点が当たっているので、太宰治がすきならそれなりに楽しめるかと思います。僕もその一人でした。
人間失格のテーマにも通じるんですが、小栗旬の『道化』っぷりは見事だった。劇中でも常にヘラヘラしてて、本音が見えない。
また、人間失格っていう題名で、表面だけみるとクズ人間の話。ですが自分よりも相手を優先してしまい、結果周りに流されていく性は、裏を返せば相手を思いやれる優しさの結果でもあると思いました。彼は本当に人間失格だったのか考えさせられます。
ここら辺のテーマは人間失格を見事に踏襲してたなと思います。
そして、他の演者さんの演技も非常に良くて、宮沢りえの凛とした感じ、沢尻エリカのザ・愛人感、二階堂ふみのメンヘラ、サイコ感。どれも良かった。

イマイチな点は2つ。
1.日本を代表する文豪の話なので、話の展開が読めてしまう点。
2.全部ぶっ壊して書くってのは個人的にはちょっと違うていうか、だいぶ脚色されてるよなって思った点


最後に1つ結論を述べると『沢尻エリカはぐう可愛い。』
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