このレビューはネタバレを含みます
2019年、27作目
公開を楽しみに待って初日に鑑賞。
今作も蜷川実花ワールド全開。文豪三大クズに称えられる太宰治の半生のお話。
小栗旬は別段ファンではないのだけれど、あんな屑男なら惚れるかもなぁと思わせる何かがあった。
三人の女達は皆、美しかった。最後の女、二階堂ふみが分かりやすく恐ろしいけど、実は正妻の宮沢りえが一番狂っているのかもしれない。
蜷川実花の映像はとても好きなのだけれど、
雪の中で倒れているシーンの花と、
人間失格に取り組んでいる時の心象を
部屋の解体で表現したシーンは、
正直くどくて私はイマイチだった。
まぁ、どんなに屑だろうが人間失格だろうが、作品を生み出し残せた時点で勝ち。偉大な事に変わりはない。