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人間失格 太宰治と3人の女たちのlaのレビュー・感想・評価

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画がザ蜷川さん。照明や色彩は映画というより、舞台的でした。特にお祭りのシーン。

正妻の美和さんは、何が太宰のためになるのかをきちんと考えて、常に太宰にgiveする。
対して太宰は、わがままばかり言って、自分を求めてやまない女の子を大事にしちゃう。(その方が自分の精神が充足するのはなんとなく分かる。でも奥さんを幸せにする方法としては大間違い笑)

ただ、太宰が唯一泣いたのは、美和さんに「全部壊してしまいなさい」と言われたシーンだった。本当に自分のことを思って言ってくれる言葉は刺さるものなのね。

愛人の人たちも、太宰を大切にする気持ちがあるならば「手を引くという愛」を選ぼうよ、と言いたくなりますが、自分の欲求に超忠実だから清々しい笑。そもそもそれだけ盲目的になってしまったのは、太宰が狡いちょっかいかけすぎたせいだけど…

悪いところを挙げればキリがないけど、
表現者にとって、どんな悪事でも「経験した」ということはアドバンテージになりうるのかもしれないです。

「日の丸みたいだなあ」
はもう完全に銀さんでしょ笑笑
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