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ジョジョ・ラビットのshowのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

◆どういうわけかひっかかる

すっごく評価の高い映画、アカデミー脚色賞。なんだけど、どうにもしっくりこないところがある。この違和感は何なんだろうなー。

ぼんやりその理由として思い当っているのは、戦争やユダヤ人虐殺の描写の軽さ。もちろん広場でユダヤ人が絞首されてるシーンとかあるんだけど、なんというかそれでも全体的に重くない。エルサが姉のふりをしてゲシュタポの追及を逃れるシーンとか、ゲシュタポの追及が緩いんじゃないか・・・?と感じる。ジョジョの母を処刑して家宅捜索に来たなら(そうとは作中明言されてないけど)、もっと徹底的にやるんじゃないか・・・?母の仲間を割り出して、あるいは母を拷問してユダヤ人のいる・いないを徹底的に追及してからガサ入れする、くらいのことはやるんじゃないか。

あと、ベルリン市街戦でロケットランチャーを誤爆させたりとか、戦いのなかにも笑いを挟んでくる。戦争をコミカルに描くことそのものはいいんだけど、「愛が最強の力」を強調するのであれば、戦争の描写は悲惨なほうが際立つんじゃないか。

主人公のジョジョが負傷して顔に傷を負い足に障害を負ったこと、「ウサギになれ」という序盤のメッセージも、ストーリーにどう絡んでいるのか、僕にはすぐに理解できなかった。っていうか市街戦のシーンではジョジョ、めっちゃ走ってるし。早いし。足の障害はどうした。
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