ジョジョ・ラビットのピカルのレビュー・感想・評価

本当は、ひどい状況なのに、のどかで夢見がちなタッチで、そこを酷く描かれたらやだなというところを、軽やかな音楽とともに、通り過ぎた映画だった。挿入された映像でヒットラーに歓喜して、右手をあげるドイツ国民の陶酔した表情が、生ビートルズを初めてコンサートで見た女性の表情と同じだった。あんな表情をさせる独裁者のマインドコントロール演説は本当に恐ろしい。