ジョジョがどのような経緯でナチ教徒になったのか不明だが、それも物語が進むにつれて変化していく。
さまざまな人やその感情と出会い、愛をもらい、そして彼もまた愛することを知る。
子どもは大人をみて育つと言うが、影響を受けやすいからこそ良くも悪くも柔軟な選択肢をもつことができる。
母親はジョジョのことをよく理解していたし、生きるため生かすための行動をとり続けた。
大きく深すぎる愛情に溢れていたなぁ。
コメディ要素が強かったはずなのに所々に苦しい表現がある。
不意をつかれて涙が出そうになるシーンもあった。
戦争の時代を題材にしているものだからライトな描き方も難しいのではないかと思っていたが、コメディで終わらせずしっかりと余韻を残してくれる作品だった。
「今日からできることをする」ジョジョ
「すべてを経験せよ 美も恐怖も
生き続けよ 絶望が最後ではない」リルケ
たくさんの人に薦めたい作品であり、自分の人生においてもかなり大切な一本になった。
