ジョジョ・ラビットのマルアのレビュー・感想・評価

とても良いジュブナイル、さすが個人的に安定のサーチライトピクチャーズ。

「ヒトラーがイマジナリーフレンド」という一見コントのようなネタから、靴紐も結べなかった少年が大人への一歩を踏み出す、いや踏み出さざるを得ない展開はかなり切ないものがある。「まだ10歳じゃん、もっと甘えてていいのに」とつい親目線で観てしまうけど、それを許してくれない状況も自然な流れで描かれているから溜息をつきつつ「⋯⋯だよねぇ」と展開に納得してしまう。

母親やキャプテンKなど、脇を固める大人たちもみな格好良かった。