ナチ予備軍の少年から見た第二次世界大戦末期のドイツ。
ヘマをやらかして顔の傷と軽度の障害を負ってしまい戦場に行く事がなくなって暇を持て余し家を探索したら、秘密部屋に隠れているユダヤ少女エルサに出会う。
子供視点という事でW•アンダーソンに通ずる人形劇的、或いは寓話的画作りでシビアな世界を優しく見せている。
初めは自分や母親が協力者として裁かれる事を避ける為だったが、次第にエルサへの気持ちに変化が起こる。
偽の手紙で意地悪をしたジョジョが改心して
その嘘を打ち消す手紙を壁越しに読むシーン
は微笑ましかった。
母が無惨に吊るされて、ナチが敗走し、戦争が終わってエルサは自由になった。
ヨーキーも生き残った。
ダンスした。D•ボウイのHeroes。
イデオロギーや敗戦はさして問題じゃ無く、只エルサとは離れたく無い。
そんな純粋な気持ちが伝わるいい映画でした。
No feeling is Final
それまでは良いも悪いも感じ続けている限りは生きていこう。
そんな視聴後感が味わえる戦争映画も珍しい。