くろきつ

ジョジョ・ラビットのくろきつのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0
第二次大戦下のドイツ。ナチスに夢中な少年ジョジョはある日、大好きな母親がユダヤ人の少女を匿っていることに気づいてしまう。どうするべきか。ジョジョは架空の友達“アドルフ”の助けを借りながらユダヤ人少女との交流が始まる。大戦下のドイツの人々をユーモラスに描いたトロント国際映画祭で大絶賛の人間ドラマ。

第二次大戦下のドイツの様子をコメディタッチで描いた今作。ハートフルな描写が多い前半に対して、戦争の残酷さを訴えかけてくるハートフルとはかけ離れた後半の展開。ナチス万歳からユダヤ人少女との交流をきっかけに動いていくジョジョの心情が上手く描かれていた。勿論ジョジョ役を演じたローマン・グリフィン・デイヴィスのあどけなさの残る純粋な演技があってこそのものだと思う。ナチスの残酷さをナチス側から描くというのが斬新で面白かった。ジョジョのユダヤ人への偏見とかがえげつないことになってるところからナチスのやっていたことの罪深さを感じた。

ジョジョの親友のヨーキーがあまりにも可愛くて出て来る度にニヤついてしまった。

久しぶりに観たけどやっぱりいい映画だ。
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