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ジョジョ・ラビットのino7010のネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

序盤は10歳の男の子が主人公なため、コミカルで軽いタッチの不思議な雰囲気でナチスのユーモアが描かれている。ただ、歴史としての暗い過去が見え隠れする雰囲気も併せつつ、前半はボーイミーツガール的に進んでいくのかと思っていた。
だからこそ、中盤で美しく真っ直ぐに正義を実行する母親の死に本当に衝撃を受け悲しかった。
さらに、終盤この物語の中で初めて描かれるある意味滑稽に映る市街戦のシーンは、他のどの映画のリアルな戦闘シーンよりも戦争の虚しさや悲惨さを表しているようで印象的だった。
最後にエルサの靴紐を結び直すシーンはジョジョと母親との思い出を呼び起こし、母親の靴紐を結ぶときに流れた涙とは全く違う感情の涙が流れた。
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