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ジョジョ・ラビットのtaylorblazeのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0
終始コミカルでありながら、戦争の恐ろしさ、
そして、それに子供を巻き込むということ、人種で人を差別することはどういうことなのかをしっかりと描いた作品。
タイカ・ワイティティのヒトラーはジョジョの頭の中だけで存在するヒトラーですが、どこか憎めないキャラクターとなっているのも子供故なのだろう、と思うと、子供の幼さと置かれている状況の悲惨さが更に際立ちます。

スカヨハが演じるジョジョの母はとても強く優しく、そして明るく、特に髭のシーンは声を出して笑いました。
サム・ロックウェルもまた良い役柄で、アルフィー・アレンとのやりとりがどれもこれも秀逸でした。

登場する人物はみんな愉快で明るいのに、ちらっと映る背景や、登場人物を取り巻く世界は戦争の真っ只中。
そんな目を背けることのできない現実とコメディ要素が本当に上手く混じり合っているため、ただ面白かったで終わらず、余韻もしっかりと残してくれました。
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