みずようかん

ジョジョ・ラビットのみずようかんのネタバレレビュー・内容・結末

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

前半はわざと明るい曲調であつらえ、曲ハメによるポップなリズム感と色彩美を伴う映像美が心地よく、歴史背景をきちんと提示しながらも生き生きとした日常としてこちらを引き込んでくれた。
中盤から徐々にジョジョがほんとうを解ってしまうにつれて、どんどんと日常の"見えなかった層"が見えてくる、という見事な構成。
出てくる人々のキャラクター性もみんな澄んでいてよかったな……ヒトラー役が監督なの観終わってから知った

よかったところはありすぎるので刺さった部分で思い出せるぶんを。
お母さんの軽やかなステップを踏んでいた洒落た赤い靴が、踊ることもない死体のだらんと落ちた足を飾ることで本人だという証明として用いたギミックがあまりにも鮮やかに残酷で、強く印象づけられた。必死にせめて靴紐を結んであげようとするのに結べないのも、ジョジョが体育座りしているうち、死体の色が変わったことで時間経過が表されているのも……。

最後二人が踊ったのも最高だったし、靴紐を結んであげているのも微笑ましさとお母さんの言葉がいっぱいに広がってきた…………
外は危険がいっぱい………………自由がいっぱい……………二人が元気に大人になってるとこ、みたいな…………

ヨーキーが生き残ってくれたのも嬉しかったー!ヨーキーとジョジョのハグが癒しすぎたな………………………鉄回収お化けロボットと紙軍服少年のハグ、胸がいっぱいになる感じがもはや宗教絵画だった
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