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ジョジョ・ラビットの6628のレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
3.8
スカーレット・ヨハンソン演じるジョジョの母親は、ジョジョの強さとの対比で弱い人として描かれているように感じた。
ユダヤの少女との対話を通してそれまでの価値観を捨て去るジョジョ。
父親を演じることで、ファシズムに染まったジョジョを怖がらせ対話を打ち切る母親。
最後に嘘を打ち明けユダヤの少女と向き合うジョジョ。
最後までユダヤの少女のことをジョジョに隠し続けた母親。
ジョジョは臆病でありながら少女に弱さをさらけ出す強さを示したのに対し、母親は強い姿を見せるが、息子に本心を明かさすことはない。
そこがある種、ジョジョと真逆の弱さを表してるように思えた。
彼女が本当に強いなら社会でなく、まずは息子の中のヒトラーと向き合っていたのではないだろうか。
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