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ジョジョ・ラビットのクリスのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
4.3
「マイティ・ソー バトルロイヤル」で知名度を上げたタイカ・ワイティティ監督のコミカルなユーモア溢れる映画で、戦争を題材にしているため途中悲しい部分はあるものの、全体として心温まるストーリーになっている。
コメディと悲劇の間の感情の起伏が観ている間は激しかった。
物語の描き方が少し粗く感じた部分があったけど、それもジョジョという少年の目を通じた景色を見せるための監督の意向なのかなと思った。
どの俳優の演技も良かったけど個人的には大尉役のサム・ロックウェルが一番カッコ良かったし、ヨーキー役のアーチー・イェーツが一番愛らしかった。

ーーーーーー以下ネタバレーーーーーー
映画の中盤のとあるシーンまで「それ」が比喩になっていることには気づかなかったので、ジョジョの母親が吊るされたのを見たときは思わず口を手で覆うくらい驚いてしまった。
ジョジョ自身と「彼より高い位置でバックに映る靴」のカットはしばらく頭に焼き付くと思う。
大尉が突然ジョジョの家に来たのも偶然だと思ったけど考えるうちに、吊るされたジョジョの母親を目撃して心配になったからなのかなあなんて考えると泣けてくる。
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