チェンコ

ジョジョ・ラビットのチェンコのレビュー・感想・評価

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)
5.0
2020年にこの作品を初めてみて、「タイカ・ワイティティ」という監督を認識した。
そして、改めて見てやはりそのセンスっていうのはずば抜けたモノがあるなぁと実感。

ゴリゴリのナチ教徒であるはずの少年が軽快に英語でしゃべる様や、ナチスの映像のBGMにビートルズを使ったりとかオープニングからハンパない風刺が効いていて、これから始まる物語へのワクワク感が凄い。
その後も、風刺というよりはコケにしてると言っても過言ではない演出で戦争の愚かさをややコメディ調に描きつつ、最後の交戦シーンではしっかりとその悲惨さが垣間見える。

そして、オーラス。
「え、そんな終わり方ありかよ。」って終わりをして暖かい気持ちになる。

とにかく「愛は最強」なのである。
2023/3/25
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正直、もうこれ以上はないと思えるくらい良い物語。
現実を受け止め、前に進む希望がある。
戦争と向き合い、差別を考えさせるという重い内容ながらこんなに明るい気持ちになる映画は唯一無二ではないかと思う。
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