油淋鶏大盛り

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅の油淋鶏大盛りのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃の主人公が、次々に家具を諳んじるとき、すべての家具のシリーズで、デザイナーとして自分の名前を呼ぶ、とても微笑ましいシーン。それぞれの家具が、人や人生を表しているとしたら…。
大人になった主人公は、人生は運や業に左右されると語るけれど、やはりその人の生き方をかたち造っていくのは、意図するしないは別として、その人自身の選択や行動なんだね。
家具それぞれにシリーズ名があるように、訪れる街にもそれぞれ有形無形の個性があって、そこでは、住んでいる場所に関係なく、人それぞれ、自身の夢や願いを持って生きているという描写も心地良かった。
疑似インド映画として、ごった煮具合はかなりなもので ボーイミーツガールあり、貧困と格差に難民問題、生きていくための嘘や欺瞞その他諸々。
個人的には、ミュージカルシーンが、訪れた街ごとにあったら面白かったのにと勝手に思ってみたものの…そうすると、2時間30分超えのまさしくホンモノのボリウッドムービーになってしまうから、やっぱりだめか。