見た人の一人一人に何か考えてほしいという志のもとに作られているのなら、やり方が拙いように感じた。
現実の出来事を中途半端にモチーフにしたのは、フィクションの部分も「もしかすると本当かも？」と思わせたいだけだろみたいな小賢しさを感じるし、翻ってこの映画が単なるフィクションであることをより強めている。
また、権力サイドを漫画レベルの悪者に描くことで記者サイドの正義を印象付けたかったのかもしれないけど、はたから見たらどっちも国民煽ってるだけでドングリの背比べ。あんたらそんな低い次元で相撲とってるのって思ってしまう。
画や演技や言葉や音楽が押し付けがましくて、ここでこういう感情になれって言われてるようでうるさかった。
なんだかんだ言ってもそれなりに面白いんだろうなと期待していたから少々肩透かし。
