くりきんとん

新聞記者のくりきんとんのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0
ラストシーンの絶望感が大きすぎる。
重い。けど観ておくべきだと思う。現代の日本を生きる国民の一人として。

内閣情報調査室のシーンは彩度が低く、あたかも「感情を表すことは許されない」とでも言うような澱んだ雰囲気を感じさせた。上司の多田が出産祝いを杉原に渡すシーンがあるが、そこで唯一水引に赤が映えるように使われている。しかし多田の「大切にしてやれよ」というセリフも含め、純粋な祝福の意味を感じ取ることはできないと感じた。
内調の人間が一般人のふりをしてSNSに書き込みをして情報操作をしているシーンを見て怖くなった。
嘘なのか本当なのか、新聞記者としての正義は何なのか、内調としての正義は何なのか。
インターネットが普及した現代でも、新聞の影響力は大きいことを実感させられる映画だった。

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大学の課題の一環で観たので、たまには真面目に書いてみました〜