どぅぐ

新聞記者のどぅぐのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.1
葛藤をこれほど感じる映画もなかなか無い。
会社の中で、組織の中で
どこまで自分の正義を貫けるのか。
人にはそれぞれ自分の信条があって、譲れる部分と譲れない部分がある。そしてその境界線は、置かれた環境下によって変化すらしてしまう。困難に直面し時に、実利をとって手放せる人もいれば、苦悩の渦へと自らを追いやってしまうもいるだろう。
ましてや、登場人物たちは巨大な組織の中にいる。少なくない給与を貰っている。責任や権限や自由を組織から与えられている。それを失うということ。守るべき家族。幸せな将来。
何が正義なのか。何をすべきなのか。

この答えのない部分を、形にしたこの映画は素晴らしいと思った。
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