クルックシャンクス

新聞記者のクルックシャンクスのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.5
見なきゃ見なきゃと思いながら
受け止められる覚悟がなくて手をつけられなかった作品をついに鑑賞。

思っていた以上に物語性がしっかりあって展開も早く、丁寧で見やすい仕上がりになっていた。一方で現実に日本社会で起こった(ている)ことを描き切ろうという問題意識には、一切の妥協がない。

よくこれがコアな映画ファン層にだけ届くマイナー映画にとどまらない作品になったな、ということに驚くばかり。
映画の公開から5年。
政治の闇をリアルに描く大衆ドラマや映画が最近増えたように思う。
この作品がその先駆けになったような気がしてならない。

松坂桃李の最後の表情は鬼気迫るものがあった。
勇気あるスタッフそして俳優陣にあっぱれ。