赤足

新聞記者の赤足のレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.7
ひと足はやくフィルマークスの試写会で鑑賞。

東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にした作品で、国家の闇を追う記者と若手エリート官僚を描いたサスペンスドラマ

実際に、現政権への疑問を問われるかの様な作風であり、事実を元にしたという事もあってか、ここ数年幾多にも及び話題になりそして、いつの間にか記憶の片隅やメディアから忘却していた。問題が次から次へと物語を見るうちに掘り起こされ蘇って来た!

物語を現実世界で例えるなら、森友、加計(モリカケ問題)を下地に、新聞記者にリークがありそれを追う女性記者と内閣調査で、臭いものには蓋をする的役割を担っている松坂桃李が互いの信念の元、それぞれの正義を貫こうとしたヒューマンドラマでもあり、

表と裏的な画面の色使いやカメラワークも印象に残るような、終始明るさはなく薄暗い印象が特徴の作風であったようにも感じた。

ハリウッド映画で照らし合わせれば、「ペンタゴン・ペーパーズ」「大統領の陰謀」といった作品と似ているが、問題なのは邦画作品ということだ、ここまで踏み入った世界観は今まで見たことはなく、よく製作から公開まで踏み切れたなーと関心したほどであり、現政権や国民に対して今こその精神で一石を投じるかのような意味合いが含まれた濃厚で見る側の立ち位置でかなり、意見が割れそうで賛否両論が巻き起こるかのような作品だ。

ラスト松坂桃李の表情に見た人含め何を思い、考えるだろうか?今後の日本についた問われている気がした。
赤足

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