いや…面白かった！
「テーマとしてはともかく、映画としての出来は…」というレビューが散見されたので、不安感をもって観始めたが、全くの杞憂だった。ちゃんとエンタメだった。
シム・ウンギョンと松坂桃李の演技は見事。台詞の言い回しとかではなく、表情でもなく、眼の奥で演技をする。
静かに心揺さぶられた。
ただ、実在の人物、原案の望月記者含め、テレビ？の討論番組で色々語らせるシーン、あれは冒頭だけでよかったと思う。意味を持たせ過ぎてしまって、物語に入り込むにはマイナスだし、言葉で喋らせるのではなく、別の形で伝えて欲しかった。
そうしたバランスの悪さゆえ、批判があるのも理解できる。
が、上記した二人の名優の芝居を観るだけでも、お金を払う価値はある。
観られるうちに観てほしい。
今作がソフト化されない未来は、十分にあり得るから。
