テレビ業界干されるかも…と断ってきたスタッフもいたというぐらい、なかなかにリアルな政治と官僚を描いた映画。日本でこういった政治や官僚にリアルに切り込む映画が公開される、それだけでこの映画は評価に値すると思いますし、こういう映画がこれで終わらないよう沢山の人に観てもらえるといいなと思います(既に連日満員なので杞憂に終わりそうですが)。
メインとなる新聞こそ架空でしたが、セリフで朝日読売などの実名が出てきたり、珍しくTwitterもそのまま出てきたのでよりリアルに感じました。
松坂桃李演じる官僚の上司が言う「(例え嘘でも)嘘か本当か決めるのは国民だ(国民を騙せればそれが真実だ)」「この国の民主主義は形だけでいい」このセリフは言葉の銃を胸に突きつけられたので、忘れずにいたいです。
正直、終わり方や、必要以上に怪しげに暗く撮った省庁シーン、新聞記者と名乗るにはさすがに厳しいカタコトの日本語など気になるところはあるものの、この映画を全国公開した意義を考えるとその辺はぶっ飛びます！笑
