吉倉光希

新聞記者の吉倉光希のネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

こ、この時期にようやったわ…(真顔

「お前子供が生まれるんだよな」
この一言だけで好き勝手できる。それマタハラだと思うんだけど、昭和とかの男の人ってこういうのと戦ったりしてたんだろうか。こういうのと世のお父さんは闘ってたんだろうか。男の人だってめちゃくちゃ大変じゃないか。そう思ってしまったのはある意味この映画の主題からずれているんだろうなとは思うんだけど。

でもきっと、今もこういうことは行われてるんだろうなと。
疑問も抱きながらも大事な人を守るために目をつぶらなきゃいけない人たち。
そのために責任を取らされて死ななければならない人たち。


「この国は形だけの民主主義であればいい」


ああ、この言葉があまりにも重いなと。

最後、私だったらどうするんだろう。
正義のために犠牲になる人がいると知ってる時に、自分は正義を貫き続けることができるんだろうか。
そのあとのキャリアを何も保障されてない状況で、全てを捨ててまで誰かのために生きて、自分の世界を捨てることができるのか。

そもそもやるなって話かもだが、人間は過去の栄光にどうしてもすがる生き物だ。自分のことを下げてまで誰かのために何かをできる人もいるが、多いわけじゃない。
ならば何が正解なんだろう。
ネットでの発信もなかなかのフィルターがかかる。ジャーナリズムとはなんだろうか。政治とはなんだろうか守ってなんなんだろうか。

知る権利を声高に伝えるのは自由だ。でも、責任を取るのって一体誰なんだろう。
どうして改ざんできる人が、いつまでも甘い汁を吸えるのだろう。
吉倉光希

吉倉光希