MinaMi

新聞記者のMinaMiのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.1
ジャーナリズムに携わる人、ジャーナリズムの力を一度でも信じたことがある人は観るべき作品。
松坂桃李とシム・ウンギョンの演技がよい。実際はもっとドロドロしてそうだけど、えげつない内閣の情報操作と報道する立場の葛藤が描かれている。伊藤詩織さんの事件や森友・加計学園の問題がかなりそのまま下地になっている。ただし、これはあくまでフィクションなので鵜呑みにすべきではない。あらゆることに裏がある可能性はあるが、慎重に自分の頭で考えるべき。
「この国の民主主義は形だけでいいんだから」という台詞どおりの国で良いのか?を考える機会の一つとしたい。
公開を参議院選挙に合わせてきた感がある。まずは選挙に行こう。

・脚本 6/10
・演技 8/10
・演出 6/10
・音楽 5/10
総合点 25/40

下記はあくまで推測だがネタバレになるかもしれないので、観てない方は先に映画をご覧ください。



ラストシーンの「ごめんね」は寂しい気持ちになる。提案を受け入れても、神崎の二の舞にしかならないと思うのだが。受け入れなくても地獄だろうが。義の心を持った時点で、はじめから詰んでいたのか。
明らかに客層が本作のターゲットではないであろうイオンが配給という点にも裏がないか勘ぐってしまう。岡田克也氏を思い出すのは安直すぎるでしょうか。
MinaMi

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