nana

新聞記者のnanaのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0
終わった直後 誰も息をしていないんじゃないかと思うくらい空気が凍りついて静まりかえった館内。ほぼ満席だったのにエンドロールが終わるまで席を立った人が一人もいなかった映画は初めてだった。

フィクションとはいえ ストーリーに出てくる数々の事件が リアルに起こっているここ最近の事件を彷彿させるものばかりで 限りなくノンフィクションに近いのではと感じた。

"誰よりも自分を信じ疑え"
この台詞はきっと私たちへのメッセージ。
メディアで報じられていることだけが事実ではないということ。(印象操作)
結局 日々沢山のものを読んで 聞いて 考えて 人と話して 疑いながら 自分の意見を確立していくしかないんだよ。

いずれにしても 無関心が一番怖い。
政治を自分ごとにできないって凄く恥ずかしい。
特に若い世代。海外では家族や友だちと日常的に政治の話をするんだよ。
私にはそんな友だちがいるかと聞かれると 思いつく人がいないのが悲しいかな。

きっとこの映画もターゲットは20代30代なんだと思うけど 客層はほぼ50代以上な感じ。

私は選挙前のこのタイミングで観れて本当に良かったと思う。さっそく期日前投票に行ってきた。
ちょっとづつでも いい方向に変えていけたらと思う。
自分のことだから。
nana

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