ひな子

新聞記者のひな子のレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.1
これはエンタメなのだ!!
といって何度も思考停止しようとするけど、やはりクリティカルに考えて言葉に出来る人間でいたい。

真実は、いつも1つじゃない。
マスであっても個の関係であっても、メディアに乗って自分に届く情報は、常に発信者の意見である。
さらに、発信者の意見は、受け手となる自分の意見フィルターを通って認識するので、これだけで事実の在りどころが1つじゃないこともわかる。

いつだって社会は個の意見の総体。
特に日本は、昔から議論をしない国なのに、欧米の真似をして民主主義国家になろうとしても無理。
忖度、同調圧力、師弟関係、家父長制の国。

人間である限り、絶対なんてないし、論理のゆがみも生まれる。
でも、特定の誰かの意見で、ほかのみんなの幸せが操作されるのは嫌だ。
記者は、やっぱり特定の誰かの暴走をチェックし続ける役割がある。

これに尽きる。


あと、本田翼のふにゃふにゃした若妻が、仕事で弱った旦那を慰める感じ、令和感なし。
ひな子

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