怖い映画でした。もしかすると人生で一番怖い映画だったかもしれません。
東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんのノンフィクションが原案になっているとはいえ「これはフィクションなのか」と思うほど今の日本社会で起きている現実を観ているような感覚を覚えました。だから真実を知ることが大切であると思うと同時に真実を知って何ができるのだろうと漠然とした不安も抱いたのでした。情報を捏造してインターネットでばら撒いて印象操作を行い、国民をある一握りの人たちに都合の良い方向に誘導することがいとも簡単にできてしまう社会があります。
国民の「民」の語源は「奴隷」です。何も考えを持たない奴隷ではない自分の生き方を模索し続けていくことを大切にしたい、と思いました。