パイカルは美味しいのか

新聞記者のパイカルは美味しいのかのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.9
日本に社会派映画が少ないのは、投票率が低いからです。
皆が感心の無いモノを制作するのは、
リスクが高い。

「投票したい政党が無い」

前にも書きましたが、無効票にも、それなりの意味を持ちます。
政治に緊張感を与えられないのは、我々自身のせいです。
民主主義を語る前に、自分の権利をしっかり駆使しましょう。

この作品、ネタバレ無しですと、

◼主人公の不思議な存在感。
決して端正なお顔立ちでは無い(ごめんなさい!)のに観れてしまう。
◼ロケ頑張ってます! (霞ヶ関周辺は、かなり大変だったのでは…)
◼演出は個人的に最高に好き。映像センスも含めて。
◼スコアは、さすがの岩代太郎さんです。
◼唯一の下げ点。脚本は実は普通?
上記の見事な演出等々に隠れて、判りづらいかもしれませんが、全体的には、かなりベタな展開に見えます。特に中盤過ぎてから、自分は「あー↘、お決まりの…」ってなりました。
ラストも含めて、刺さる人には刺さるのかも知れませんが、自分はちょっと冷めました。鑑賞後、色々なネタバレサイトを読んでもみたんですけど。

クレジット観たら、脚本は3人さん。
かなり大変な作業だったのかも知れません。

それでも素晴らしい作品。
フォローしてる方の言葉を借りると、

「皆に観て欲しいのに、一番観て欲しい人達が観ない作品」

おっしゃるとおりです…