フリーター女子高生

新聞記者のフリーター女子高生のレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
2.0
映画として面白くない。

松坂桃李の思い詰めた涙と焦燥は流石といった感じだが、
それ以外は「そうですか」といった感じしかしない。

個人的に、本作の質の悪さは中途半端にリアルとフィクションを織り交ぜたところにあると思う。
というより、それを意図的に狙ったのだろう。
前半の伊藤さんの件はそれはそれとして取り上げなければならない
話だとは思うが、本作との繋がりを感じない。
=物語として必然性がない。
そのような事実として起こったことを描いた後に
後半ベーキングパウダーでモコモコに膨らました物語をドン!と出して、
(リアルの地続きですが)これはフィクションです!
全て見る人に委ねますは、無責任すぎやしないか。
政府関係者が「これ書いた社は終わりだから」位
言ってくれたほうがまだ面白かった。

また、諸般の事情があったのだろうが、
どうしても韓国人女優の起用が気になった。
「空気人形」のように韓国人女優でなければ成立しない空気感の
作品はある。間違いなくある。
だが、この作品は新聞記者という人と人との会話の紡ぎで
流れるストーリーなのに、不慣れな日本語を喋らせるのは
物語のもつスピードを悪い意味で壊す片言だった。
そして、そのバックグランドでなければならない理由も作中は
あまり語られず、その必然性がなかった。

話の本筋以外で気になった点としては
深夜2時に取ったスキャンダルを、内調経由で大手紙・ブロック紙含めて
翌日同じ記事で載せる?そっちのほうがスキャンダルじゃ…
あとは、週刊誌を下に見すぎ。政府広報紙みたいになってたけど、
ガンガンタブーに切り込んでいってるのは新聞と週刊誌どっちよ?

最後に、記者個人アカウントで大勢の人の顔が映ってる写真を
アップロードするな。