メディアとは、政治とは。
社会派サスペンスとして、かなり面白かった。
原作は新聞社に勤める女性記者が書いた本。映画に出てきた政治関連のスキャンダルは、最近メディアを賑わせた内容を想起させる。
全体的に政府は悪者、という視点で描かれている。内閣調査室による世論の扇動など、本当にやっているのであれば、イメージはよろしくない演出が多数出てくるが、どこからどこまでが本当なのか、全くわからない。そのため、フィクションという事を忘れると、日本の政治は真っ黒だと、信じてしまいそうだった。
新聞というメディアをくしして、巨大な権力に立ち向かう人々。描写は淡々としているが、松坂桃李、シムウンギュンの二人の演技もあってか、アツさを感じた。