るんるん

新聞記者のるんるんのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

新聞記者と官僚が「医療系大学の新設」を巡り、それぞれの目的は違うがタッグを組み、真実を伝えようとします。
杉原は、内調の仕事に不満があり、周りを見渡してもロボットのようにパソコンに向かっている同僚しかいません。
唯一、外務省時代の上司である神崎が心の支えだったのだろうと思います。
そして、いつかは神崎の元で再び外務省に戻って働きたいと。
しかし、神崎は自殺をします。「俺のようになるなよ」と最後の言葉を残して。
神崎のため、本当の意味で国民のために杉原が決心する瞬間がトリハダものです。
病院で産まれたばかりの子供と奥さんの前で泣きながら「ごめん」と言うシーンも、揺るぎない決心が読み取れます。
そしてラストの口パクのシーンが、一番印象的ですが、ここでも「ごめん」と言っています。
表情が虚で、道路を挟んで吉岡に言っている訳ですが、この後どうしたか?
私は、車が行き交う道路に身を投げて自殺したと思います。
全言撤回するならば、電話や直接話して自分の名前は出すなと言うのではないかと。
そして、吉岡が追う気配がない、目線もそのままなところが目の前で自殺するのだと思いました。
新聞にも政治にも興味がなくても、人として惹き込まれる映画です。
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