chieka

轢き逃げ -最高の最悪な日-のchiekaのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

タイトルから自分で想像していた内容と、実際の内容が違ったので、ところどころで
んん〜!?えぇ〜?そっち?てなった。
純粋な轢き逃げの話ではなく、
サスペンス要素(?)が含まれてる。
ツッコミどころは多々あった。
自分の予想に反していた意外性という面で最後まで飽きずにハラハラしながら見れた。

轢き逃げに焦点を当てると、
正直、事故を起こして誰かを傷つけてしまったなんて、受け止めきれないし自分の人生終わったって思うし、逃げたくなる気持ちは分からないではない。けど、やっぱり嘘の上に成り立つ幸せはないだよなぁ…。当たり前だけど、誠意を持って罪と向き合うしかないんだよね…。向き合えば向き合うほど、考えれば考えるほどしんどいだろうな…。
車っていつ人を傷つけてしまうか分からない道具だってことをよくよく肝に銘じて、時間には余裕を持って運転しないと、と改めて思う。

輝の犯行動機に焦点を当てると、
輝は確実に行き過ぎだし、理解はできないけど、嫉妬は誰にでもある感情で、また秀一のように無意識に優越感に浸ることもありがち。
ある意味では、無意識なだけに嫉妬よりも優越感に浸っている時の方が要注意ってことを肝に銘じておこうと思う。
気づいた時に足をすくわれないように…。

輝が時山父に謝る時、
「許してください」と言ってて、お前が言えた立場じゃないだろって思ったけど、秀一の最後の手紙がまさにそうだよね。
許すとか許さないとかじゃないし、反省してる人からは軽々しく許して欲しいなんて言えないよね。
秀一は、最初嫌な感じの奴だな〜って印象だったし、逃げたのはダメなことだったけど、本当に本当に罪に向き合ってることが伝わる誠意ある手紙だと感じて泣けた。
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