青春回収車

轢き逃げ -最高の最悪な日-の青春回収車のレビュー・感想・評価

3.5
久しぶりの邦画鑑賞。やはり邦画のいいところは「命」への向き合い方を真剣に考えることができる点。タイトルにもなっている「轢き逃げ」事件発生以降の人々の感情の変化が色濃く描写されており、大変引き込まれる内容であった。

が、数々の伏線(回収されず)に展開の渋滞。後半のシーンにあっという間に置き去りにされ、気づいたらシアターが点灯。たしかにすすり泣く声も聞こえたけど、言ってしまえば「微妙」な作品。なんでそのオチになるのか、予告編からは(悪い意味で)想像できない展開だった。
人間の感情に訴えるシーン、嘘はいつかバレるし、周囲の人に迷惑がかかる。さらにバレるまでの自分を苦しめる...誠実に生きようと思えたのはよかったけど、結局何を伝えたかったのかがよくわからず終い。
ドルビーシネマも楽しみにしてて、たしかに「お、いいね!」と思えた箇所もあったが序盤の数カ所。

期待値が高かっただけに残念。手嶌葵さんの「こころをこめて」はものすごくいい。公開記念の生配信観てたから余計にグッときた。主題歌を挿入歌のように使うのも好感持てる。
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