ひゅーぽんち

轢き逃げ -最高の最悪な日-のひゅーぽんちのレビュー・感想・評価

1.5
こりゃ酷いな...
もう何から言えば良いのか...
とりあえず、褒めるところはない。
強いて挙げるとするならば、岸部一徳のオジイキャラが可愛かった笑

まあ〜何から何まで全部が全部悪い!
まずテンポが悪い。
水谷豊が画面に映るまで45分かかる...
やりたいことはわかるけど、あまりにもだるくて退屈しちゃう。

また、演出にもキレが全くない。
あんなに緊張感のない引き逃げシーン初めて見たわ!笑
映画の肝となるはずの轢き逃げのシーンでしょ?もうちょっとうまく見せようよ...
あんな簡単には人間は死なんよ笑

演技もどうした?揃いも揃って全員大根。
加害者二人組が初めて話すシーン、呆れて口が塞がらなかった。
普段くさい水谷豊と岸部一徳が演技上手く見えた笑
「そんな表現今時しやんやろ!」て突っ込みたくなるようなオーバーリアクションの連発。シリアスなシーンで笑っちゃった。

ディテールも言わずもがな駄目。
大筋が酷いのに細部が良いわけないよね。
轢かれても血は出ないし、神戸なのに関西弁話す奴が誰一人出てこないし、最後の娘からのプレゼントとか舐めすぎ笑
伏線もいろいろ張ったのにほとんど回収せず。

ほんでコレジャナイ感がすごい。
広告で謳ってる内容と全然違うやん。
期待してた内容からどんどん離れていって、最終的にどこに着地してんだ?ていう結末を迎える。
この手の映画で被害者側の遺族にここまで焦点を当てないのはある意味すごく斬新!
心の葛藤とかをなにも映さないから、一切感情移入できない。
そして、途中で映画が大きくシフトする要因となる「あるもの」が送られてくるのですが、だいたいその時点でオチが予測できます。
またこのオチも実に陳腐。
そんなのが見たかったんじゃねえんだよ!!!

最後に、この映画の最も糞だったところ。
それは、なにを伝えたいのかさっぱりわからないこと。
終盤で手紙を読むシーン、なんなの?
なんでそれをその人に読ませる必要があるの?
この映画で一番不気味だったのが、劇中でかかるテーマソングのタイミング。
本当に意味不明な箇所でかかります。
その曲が映画の最後でもう一度かかります。
もう素直に良い曲とは思えない。もはや怖い。

とまあ、長くなりましたが、期待してただけに残念!
水谷豊は嫌いじゃないけど、これからは右京に専念すべし!
数年に一度の怪作。今年のワースト候補で〜す。
ひゅーぽんち

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