さそりいのしし

轢き逃げ -最高の最悪な日-のさそりいのししのレビュー・感想・評価

4.0
従来のこの手の事件映画とは全く展開が違います。なんせ映画の約半分が過ぎるまで加害者の迷いや苦悩だけが描かれ、被害者やその家族が全く登場せず、捜査状況も全く描かれないのだから。本当の謎解きは最後の15分くらい。ラストシーンも秀逸。日本映画にしては長い2時間の映画だったけれど、結構人間性の深いところをえぐる作品で全く飽きさせませんでした。お勧めです。

なお、日本映画初のDolby Atmosによる32スピーカーの音響システムということでしたが、正直言ってあまり大したことはなく、言われてみれば、という程度でした。