Kaoric747

まともな人生のKaoric747のレビュー・感想・評価

まともな人生(1979年製作の映画)
2.0
ステファン ヤールの「モッズ3部作」の2作目。「俺たちはモッズと呼ばれる」から10年後のケンタとストッフェ、ストックホルムの街の様子を撮った映画なのだが、これが中々の鬱映画。そもそもストッフェ役の人(本人)が映画の撮影中、公開前にヘロインで死んでしまうのだから明るい要素など皆無。ケンタは家族ができてそこそこ普通の生活を送っているが、母親がDV加害者の夫を殺害して刑務所に入ったり、ストッフェにヘロインを止めるように言うけれど自分は自分で大麻を吸っている。ストックホルムの街中は地下鉄の駅のトイレでドラッグを打つ若者がいたり(注射針を便器の水で洗うとかどうなの。そりゃ病気も蔓延するわ…)ケンタとストッフェの仲間も次から次へと死んでいく。「レクイエム フォー ドリーム」のドキュメンタリー版とでも言えば、どれだけ鬱映画か伝わるかと思う。誰一人救われない映画。

3作目はケンタやストッフェの子供たちに迫るドキュメンタリーなのだそうだが、今回は観られなかった。YouTubeに3作ともフルムービーがアップされているので、観てみようかと思っている(2019/02/14 福岡市総合図書館シネラ)
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